「ねえ、お宮さんに行こう!」。
歳をとると、昔語りが多くなると言いますが、これも30年近く前の話。
佐渡島で神社の取材をしていた時、数名の小学生が、こんなことを言いながら駆けていったのを思い出しました。神社は神聖な場所でありつつ、子どもたちにとっては恰好の遊び場。子どもたちだけでなく、地域の人たちが折につけ集まったり、若い男女が夕暮れに寄り添ったり・・・。村のみんなのパブリックな、そして大切な場でもあるのだなぁと、実感したものです。
ついでに佐渡島のお宮さんの多くは能舞台を備えていて、今でも30あまりが残り、毎年、佐渡宝生流(さどほうしょうりゅう)の薪能が、村人総出で行われています。流刑の地としても知られる佐渡ですが、海を渡った(流された)文化人をとても大切にしたことで、都の芸能などが根づいたのだといいます。
あ、なんだか、小難しい話になりましたが(すいません)、能舞台こそないものの、秋の神社といえば、北海道でもやはりお祭り。豊穣と健康を祈願する秋祭り、みのり太鼓の第二弾は、これも恒例になった山口神社祭り(札幌)です。「風雪太鼓」さんの本拠地で、今年も思いっきり演奏させていただきました。
今回は、「静内染退太鼓(しべちゃり太鼓)」さん、そしてそして、演舞のお手伝いをさせていただいている「Re:Birth 登別・札幌」さんも駆けつけてくれて、普段は静かな境内は熱気に包まれました。
そして、宵宮から演奏しっぱなしの地元「風雪太鼓」さん!(ちょっとウソです)
わがみのり太鼓は、定番の一曲からスタートし5曲、怒涛の演奏!
<みのり太鼓揃い打ち>
(うーん、いい匂いが・・・トラックが気になります・・・)
演奏の後は、さっそくトラックへ・・・ではなく、いよいよ「Re::Birth 登別・札幌」さんの登場。一気に、会場が華やぎました!
踊りに太鼓、そして唄。豊穣を祝い、神さまに捧げる芸能が勢ぞろいし、社を前に写真を取っていると、なんだがゾクゾクして、とってもありがたい気持ちになったものです。
つけ締め太鼓のルーキーは、早食い競争にも参加し、ほんとうににぎにぎしくひと時が過ぎたのでした。風雪太鼓さん、今年もありがとうございました!
<仮面ライターT>