「平成」に慣れるのにも相当、時間がかかった記憶のある昭和世代にとっては、なかなかなじめないと思っているうちに、早いもので、令和も4年。2018年9月に発生した北海道胆振東部地震から、もうじき丸4年ということを思えば、ほんとうにあっという間だった感じがします。ブラックアウトの教訓、なんてことがいわれていますが、現地の復旧・復興はまだ道半ばの部分も多いのだそうです。そんな話をしてくれたのは「厚真郷芸保存会」の畑嶋安雄代表。コロナ禍の影響で2年間、開催できなかった「北海道和太鼓ユースフェスティバル」。やはりコロナのおかげで、参加できない団体もあるなか、栗山みのり太鼓はなんとか、審査演奏に臨むことができました。
北海道太鼓連盟に加盟する道内21の太鼓団体が、将来を担う子どもたちと太鼓との結びつきを深める目的で、毎年、開催してきたこのユースフェスティバル。17回目となる今回は、畑嶋会長率いる厚真郷芸保存会の主催により開催されました。課題曲を競う審査演奏部門には同保存会と、わが栗山みのり太鼓が参戦。自由部門にはほかに「くっちゃん羊蹄太鼓鼓流」(倶知安町)、「ほろむい太鼓同志会」(岩見沢市)、「風雪太鼓」(札幌市)が参加して、とっておきのオリジナル曲を披露しました。と、なんだか新聞記事みたいですが、久々に集まった、お互い馴染みの太鼓団体。なんだか、懐かしくて、同窓会のような賑やかさでした!
審査曲の後は、自由演奏。「みのり太鼓揃い打ち」を披露しました。
審査部門の演奏が終わると、太鼓はちょっと休憩。ゲスト団体演舞として、「日本舞踊子ども教室」の子どもたちが、華麗な舞を披露してくれました。美しい扇子の舞、和音階の響きに、いやはや「感動した!」(古いですね)。
すっかり気持ちも和んだところで、後半は自由演奏部門。各団体、コロナ禍で練習もままならない時期もあったなか、ようやくの晴れ舞台、しかも仲間が見守るなか、いやがおうでも演奏に力が入るのでした。
自由演奏の後は、北海道太鼓連盟合同演奏「春爛漫」。賑々しさと、初々しさが弾ける、春のようすがイキイキと表現された曲です。
迫力ある演奏の余韻が残る会場。いよいよ、審査演奏部門の結果発表--第17回の最優秀賞・北海道知事賞に輝いたのは「厚真郷芸保存会」! おめでとうございました。いい演奏でした、ほんとうに感動しました。
栗山みのり太鼓も、審査員特別賞をいただき、これからを背負う子どもたちにとって、大きな励みとなりました。演奏できたことに感謝するとともに、会場に足を運んでいただいた厚真町の皆さんにも、心からお礼を申し上げます!ありがとうございました。
<仮面ライターT>