「あばた」といえば「えくぼ」だと思いましたが、違いました。アバター。仮想の分身、なんだそうですね。昭和30年代には、ありませんでしたから、わからないのは仕方ないとして、ようやく覚えたと思ったら、今度はメタバースとか。もちろん、阪神のバッターではなくて(昭和世代しか知りませんね)、3次元の仮想空間やサービス。アバターが出かけていって、買い物をしたり、一緒に仕事をしたりするそうです。60年代に、「社会というのは共同の幻想である」と言った吉本隆明(吉本ばななのお父さん)が、学生に殴られて「この痛みも幻想か」と言われたとか。話がそれました。メタバースがあれば、お祭りの中止もないのかなと考えたのは、3年ぶりに開催された「くりやま夏まつり」の会場でのこと。例年より規模は小さいものの、ようやく地元のお祭りで演奏できる喜びに、ちょっと興奮しながら代表曲を披露させていただきました。













太鼓といえば、祝い太鼓。地元のめでたいこと、めでたくないけど、頑張らなくちゃという時々にも、演奏されます。雨が蒸発してムシムシしたり、焼き鳥の匂いが流れてきたり、赤ちゃんがびっくりして泣いたり。そんな一つひとつは、メタバースじゃできないよな、と、演奏が終わって感じました。バチを落としたり、一拍ズレて後で叱られたり、うまくいって嬉しかったり。のっぺりとしたアバターにはない、生き生きとした子どもたちの演奏を、どうぞ温かく見守ってください。今後ともよろしくお願いいたします!

<仮面ライターT>