内面塗装をしないで、組み込んでみました。
今回は、最初からギンギンに張って皮を育ててみようと思います。
いつものように、リング皮両面に調べ緒をかけて、中心で亀甲縛り、
その後、1週間置いて片側のみ縁に調べを絡めて締め込みました。
テンションが強力に掛かっているので、もう片方にはしばらく時間を置いてやってみます。
完成を急ぐばかりに行っていなかった胴の仕上げをします。
接着材で貼り合わせたままでしたので、貼り合わせた板がデコボコになっていたままでした。(画像なし)
ベビーサンダーに荒削りディスクを装着して内面を削り一応段差をなくしました。削りカスはバケツに2杯ぐらい出てます。
荒削りディスクの削り跡が回転の跡が残るぐらいの粗さで、場所を変えて削り続けると菱形の模様が現れました。 見覚えのある光景で某老舗太鼓店の胴の内面加工を思い出しました。
これは行けるかもと思い、サンディングをせずにそのままコーティングします。
今回も木材に強度をもたらしてくれるポリマー樹脂を薄めシンナーで2倍に薄めて内面にたっぷり塗布、2倍に薄めたのは、木材の深くまで浸透して欲しいので薄くして塗布しました。
残念ながら菱形の模様は画像では見えませんが、コーティング終了です。
さらに、ウルシ系の塗料を塗るか思案中です!
今回も使用しない時や移動時にコンパクトになるようにX脚にして折りたたむ事の出来るようにしました。
脚の支点となるボルトとワッシャー、袋ナットです。
軽量・丈夫さ・コンパクトを目指しますので、2×4 材と1×4 材を使用しました。
急いで製作していましたので、製作過程の画像がありませんので、完成した画像を元に解説させて頂きます。
ボルトに通ってワッシャーが3枚有ります。
2枚は、ナット下に掛けていますが、大きめの1枚は木材と木材の間に入れました。
特に入れなくても支障ないと思いますが、擦れる所なので入れておきました。
高さの65%程の所に支点穴を空けて下の足が広く開いて安定製を確保します。
開かない方向にも安定性を持たせる為にハの字に開きました。
脚の基本材料は2×4 材ですが、足を継なぐ材料に1×4 材を使用し収納時のコンパクト化をはかりました。 強度的に持つかは不明です。
脚を丁度良い開度で固定する為に脚をつないでいる板に穴を空けてロープを通して最良の開度で固定されるように結び玉を作って固定しました。
キャスターを付ける為に脚の下部分に当板をしてキャスターを付けるスペースを確保します。
たたんだ姿です。
この台には、もう1つ役割が有ります。
練習している施設の都合で太鼓の収納庫から練習する場所への移動させる際、扉の高さが低く、大締を打つ高さにしてキャスター移動すると扉を通る事が出来ません。そこで、台に乗った大締の高さを上下出来るように工夫してあります。
脚の上の大締を支える部分にロープで結んでその上に大締を乗せます。
大締の重さで脚の開きが縮まって結果的に大締の高さが高くなります。
続きは、胴の改良を行います。
7、8年前に購入していた12mm金剛打ロープを使用します。
リング皮が12穴なので、12×2×90cm 真ん中亀甲縛り 左右に締める調べ緒と染色時の縮を計算して50mの長さを使います。
50mのロープを浸す入れ物にガサバラ無いように綺麗に並べ入れて別容器に染料を作ります。
圧倒的に染料が少ないので、染料を溶く容器を1斗缶を使い加熱してからロープの入っている容器に注ぎ入れて染料が染み込むように振動させ空気を抜き、再び1斗缶に染料を移し替えて加熱を3度繰り返しました。
ちなみに、今回使用した染料は、1袋で500ccのお湯に溶くタイプで4袋使い、お湯を6L入れました。
加熱には、バーベキューコンロに炭を起こし加熱しました。
合計40分程浸けた後、水にさらし脱水器を掛け干しました。
そのまま染料を捨てるのがもったいないので、9mm麻ロープも染めました。
色味の希望は、濃いピンクで麻ロープはいい感じに染まったのですが、12mmの方はチョット薄い感じでです。
素材によって色の入り方が違う! 良い勉強になりました。
ランダムサンダーでのサンディング作業に入ります。
荒削りは、ベビーサンダーにコンクリート削り用の金属刃でサクサク削りましたが、サンディングペーパーでの削りは地道な作業が続きます。
最初は、80番、240番、320番、ナイロン400番へと時間を掛けながら上げて行きます。
箍代わりの番線を外すのは、今回チョット不安なので外さずに中だけを仕上げます。
桶胴を組む時に指の怪我を押して取り組んだツケで、板どうしがきちんと接着していない箇所がたくさんあり、後で木材の削りカスを混ぜたボンドを充填して隙間を埋めていますので、強度に不安が有ります。
箍をそのまま掛けて中だけをオイルスティンで色付けします。
箍を内側にずらし歌口側を削り仕上げます。 ついでに、歌口成型もします。
歌口側を色付けします。
色むらが出来てしまいましたが、急いでいるので構わずにステンレスの締め金具付き箍を4ヶ所掛けました。
外側に透明ウルシを塗る予定でしたが、省略して時間に余裕が有る時にします。
目標の期日に間に合わせる為にシルバーウイーク中にパーツが揃いました。
やっとのことで、外周を縫い終え打面の洗浄をしました。
元々捨てる皮を提供して頂いていますので、黒くこびり付いた汚れが付いていましたが、皮を縫うために3日間濡らしていましたので柔らかいブラシでチョット擦った程度で汚れが落ちました。
古い皮のようですので、強く擦ると銀面も簡単に剥がれます。
内側を縫い終り、調べ緒を通す穴を開けます。
毎回、乾燥後に木工用ドリル刃で空けていましたが、外周縫い目の調べ緒を通すスペースが小さくて縫いロープまで傷を付ける恐れがあったので、彫刻刀の切り出し刃で十字に刺しテーパー状の工具の柄を刺して穴を広げ18mmの木栓を差し込みそのまま乾燥させました。
テンションを掛けていたロープを外し陰干し、乾燥に入ります。
最終的には、外側に向けるように立たせて乾燥させて 余分な部分は切断します。 切断には刃物は個人的に怖いのでカナ切挟みを使用しました。 乾燥具合を見ながら皮を立ててやるとスムーズに立ち上がります。
木栓を回しながら押し込んで外すと楽に取れました。
今回は、三つ巴を両面に書く予定なのでPCで三つ巴の絵を印刷し、コピー機で拡大して型紙を作り鉛筆で下書きし、合成ウルシ黒で描いていきます。
ウルシが浸透して滲んでしまいました。
縫ったロープは、大量に塗料を吸うのでしっかり塗ります。2度塗りして完成です。
ちなみに、調べ緒を通す穴の中も塗装しますが、外側に比べて乾燥するのが遅いので十分に乾燥を待って調べ緒を通します。せっかく染めた調べ緒を汚したくないです。
亡くなった石田会長の会社で、鉄リングを製作して頂きました。
お昼に社長に連絡し制作を依頼したところ、夜の太鼓練習までには製作して届けて頂きました。 迅速な対応に感謝です!
早速、鉄リングを塗装し皮を縫う段取りをします。
その後、スパイラルチューブを巻きスズランテープでさらに巻きます。
スパイラルチューブを巻くのは、皮を衝撃から保護する為で、鉄と皮の間にスパイラルチューブを入れてクッションを持たせる意味が有ります。
さらに巻くスズランテープの意味は、縫う時の皮の滑りが良くなるようにしています。
今回使用する皮は、宮太鼓2,3尺(耳付き)なので、無理に鉄リングに巻き込む際、新しく穴を空けずに耳の穴を利用します。
いつも、皮を縫う時に外側の縫い締めるのに苦労していたので、裏側に引っ張ったロープのテンションを低めにして縫い締めが楽なようにしました。
鉄鋲(太鼓釘)の跡が裏側に平均的にあるのが見て取れます。
丁度、指を怪我した直後でしたので外側の縫い目に8時間、内側は3時間掛かってしまいました。
前回の大締太鼓補修に失敗し小さめの大締太鼓の製作に入りました。
6月半ばに着手したのですが、いきなりとんだヘマを仕出かしてしまい丸鋸盤で左手人差指の先端を切ってしました。
感覚に違和感があるもののやっと作業開始です!
皮は知り合いの方から2,3尺の宮太鼓張替えの為に外した皮を2枚頂いた物を使用します。
よさこい等に簡単に持ち運べるように短胴に製作予定です。
胴の材料は、ホームセンターで販売されている1×4 12F(1820mm)
ただの1×4では無く、節が無くささくれも無いAタイプの材料から吟味しました。
胴長を900mm前後にするので12Fを購入し半切りして使います。
歌口の直径に合わせた枚数に角度を合わせて胴を製作し丸みを付けるようにサンディングします。
指に力が入らず悪戦苦闘
荒削り完了です。