「和太鼓製作」カテゴリーアーカイブ

1,2尺桶胴太鼓、替え胴-Ⅱ

歌口が貼り合わせたままでガタガタでしたので、平にサンディングして歌口を整形し、320番のサンドペーパーで全体を仕上げたところ、桐板の穴を塞いでいたパテが欠損しているところ見つけました。すかさず、パテ埋めして再度サンディングしました。

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すぐに、色付けします。

使用するのは、欅色のオイルステインです。

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オイルステインは、刷毛で塗るよりウエスで塗りながら拭き取るように何度も塗りつけます。

1度塗り

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2度塗り

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3度塗り

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パテの後のサンディングが悪いと、ご覧のとおり仕上がりがイマイチに成ります。

完全に乾いたら再度オイルステインを塗って透明ウルシ塗りします。

冬期間に向けて・・・!-Ⅱ

モーターが乗る部分に足を付けて、その足をスライドしてもう一方の軸が動くようにします。

対の軸のマウント穴を開けます。 下穴を空けてから希望の大きさのドリル刃を使います。

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対の軸が一本の軸に成るようにお互いの高さを調整し固定します。

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この2つのシャフトは、薪切り丸鋸を固定出来る物なので、両シャフトに丸太固定用のフランジ状の物を挟み込んで回転させようと思います。

丸鋸押さえの大きさが違うので、一度外してシャフトの内側に大きな押さえを取り付けました。

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元々、薪切りに載せられていたモーターは三相200Vでした。しかし、どこでも使用出来るように100Vモーターを載せる予定でしたが、100Vで回せるか心配になってきました。

附締3台を合体

十年来お世話になってい太鼓団体様に使って頂く為に3台の附締を1台にし使用出来るようにました。

2丁掛の胴に自作(スプルース製・集成材)の物を組んでいましたが、胴が痛み打面が歪んでしまったので、胴に欅製の6寸を入れ、宮本卯之助商店製のボルトとフランジをセットしました。

リング皮の外径が正規品より大きい為にボルト、フランジも交換して最適に成るようにセッティングしました。

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冬期間に向けて・・・!-Ⅰ

昨年の冬期間に附胴を大変苦労して製作した経験から今年は少し楽をして附胴作りをしたいな~・・・!と、考え木工旋盤作りに挑戦します。

最大で1,6尺程の加工も出来るような物を目指します。

ベースとするのは、以前使用していた薪切り機を利用したいと思います。

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構想では、2軸にして左右から挟み込んで回転させようと思います。

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さて、さて、上手くできるかな?

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使用していない附締太鼓をリメイク

10年程前に中古品をオークションで購入した宮本卯之助商店製の並附太鼓をリメイクします。

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ボルト締でボルトを外した画像です。欅製で綺麗です。

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所々、糸が切れています。

このリング皮を桶胴太鼓に作りかえます。

まず、切れている糸の箇所を縫い直し

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余っていた桶胴をはめ込めば、

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後は、調べ緒で締め込むだけです。

1,2尺の桶胴が出来ます。

 

自作桶胴太鼓 リング皮製作

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リング皮製作は、まず、太鼓の皮を調達する事が重要です。

今までは、某皮革販売会社様からの調達やアメリカ在住のマサ様からの支援で何とかまかなってきました。

今回は、親しくして頂いている太鼓団体様から“宮太鼓の皮の張替えで外した皮”を頂いてそれを再利用して使いたいと思います。

リング皮の真材の9mmの鉄の丸棒を切断し丸めます。

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長さは少し長めに切断し丸いものに巻き付けて癖を付けて希望する径に成るように修正します。

今回は、1,6尺なので 48cmになるように修正します。

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交差している部分で切断して溶接します。

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8mm棒なので、溶接棒は細い物で行います。(太い物だと溶接部分が大きく溶けてしまいます)

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サンディングして、塗装します。

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このまま 皮貼りをしても構わないと思いますが、皮の保護を考えてスパイラルチューブを巻き 皮がスムーズに貼れるようにスズランテープを巻きます。140705_1047~02140705_1047~01

さて、皮貼りに入ります。

皮は、24時間程度水に浸けて置いて柔らかくしておきます。

リングを包んで縫込むので、皮の外周近くに引っ張る為の穴を開けます。

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皮用ポンチで打ち抜きましたが、素材が宮太鼓に使った物なので、鉄鋲の跡が有りそれを目安に間、間に穴を開けて行きました。

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皮にリングを置き包み込んで裏側で穴に紐を通し引っ張り結びます。

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結んだ紐を・・・・。説明しづらいので、画像で理解して下さい。

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今回は、1,6尺宮太鼓から取り外した皮を1,6尺リング革に利用するので、皮の大きさに余裕がなく、最大限に偏り無く皮の配置に注意しました。

さて、いよいよ縫込みに入ります。糸と縫針に付いては、附締太鼓の補修の時に投稿しましたので、割愛させて頂きます。

1,6尺リング皮は、各社で穴の数が違う場合がありますが、12穴で仕上げて行きます。

皮を巻いたリングに12箇所しるしをして、縫いに入ります。

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柔くなった皮でも、縫い針で直接縫って行けませんので、キリで縫う場所に穴を開けてその後縫って行きます。

縫い始めは、調べ緒を通す穴の中間辺りの裏面から縫い始めます。

3目ぐらいまでは、強く縫い糸を引かないようにし、縫い終わりに糸を縛るので15cm~20cm残して縫って行きます。

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そして、内側も桶胴の歌口寸法より1,5~2cm程大きい円で墨出しして縫います。

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縫い終わったら、貼り付けの際使った紐を外し乾燥させます。

歌口が当たる部分の皮をめくり立ち上げますが、乾燥の進行状況に合わせ、完全に乾燥するのを見届けながら何度も立ち上げるように癖を付けて行きます。乾燥してしまうと立ち上げられなくなるので要注意です!

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今回は、皮に余裕が無く切り取る部分が少ないですが、通常は皮が乾燥しきる前に切断します。

調べ緒を通す穴を開けます。 通常のやり方とは違う方法を行います。

調べ緒が通る穴を開ければ良いので、先に調べ緒を用意します。

今回は、時間が無かったので、前回おまけで購入していた8mm麻ロープを使用します。

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完成間近なので、急いで調べ緒を紫に染めました。

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1時間ほど浸けて置いて、2度水に附け後の色落ちを少なくしました。

脱水機にかけて干します。

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水に浸けてことで、調べ緒が太くなり9mm程になりました。 丁度良いと思う太さになりました。

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調べ緒が9mm程度なので、10,5mmの木工用ドリルの刃で穴を開けます。

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最近の木工用ドリルは、螺旋ネジ部分がなく、スムーズに穴開け出来ました。

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旧式のドリル刃では、切り取った皮がドリル刃に挟まり取り外すのに時間が掛かり大変でした。

 

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皮が再利用品なので、傷んでいる所や汚れている所があるので、皮も合成ウルシ塗料で塗装します。

巴型も描きたいので、描く型紙を製作しリング皮に配置し型を皮に鉛筆で写します。

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写し終わったら、塗に入ります。

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意外に上手く行きました。

裏側も縁の部分を塗って終了です!

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自作桶胴太鼓 桶胴の製作-Ⅱ

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桶胴材の接着後、ひたすらサンディングしました。

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当然、最初は#60番で接合部分(山型に突き出た部分)を削り、その後#180番→#360番と仕上げていきます。

桐のスノコを解体した時に出来た釘穴を木工用のパテで埋めて再度仕上げサンディングします。

塗装に入る前に歌口や内側に木材硬化材を塗り込みました。

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合成ウルシ塗料を塗ろうと目論んでますが、下地塗料を塗らないで直接塗りますので、仕上がりは期待できません。

塗料が濃く厚塗りするとすぐ垂れてしまいますので、出来るだけ薄く伸ばしながら3度塗りしました。

さて、歌口の形成に掛かります。

今回は一度トリマーで角を削ってからサンディングします。

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以上で大体の工程は終了ですが、箍をまだ掛けていません。

出来れば、竹の箍を掛けたいんで青竹を知り合いに頼み込んで分けて頂きました。

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竹を割ってみましたが、とても使い物になりそうも無いので今回も電柱用のステンレスバンドを使用します。

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電柱に標識等を取り付ける為のステンレスバンドと締め金具です。

バンドは使う長さに切って締め金具に取り付けて使用します。

片側を締め金具に固定します。

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もう片方を箍をしたい部分に回し軸の部分に差し込みハンドルを回して締め込みます。

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ラチェットの用に回し戻しを繰り返すとドンドンテンションが掛かってきます。 頃合いを見てロックが掛かるまで巻きます。

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私の握力でもロック出来なかったので、慎重に挟み込みました。

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