「大締太鼓製作」 A-リング皮編-2

やっとのことで、外周を縫い終え打面の洗浄をしました。

元々捨てる皮を提供して頂いていますので、黒くこびり付いた汚れが付いていましたが、皮を縫うために3日間濡らしていましたので柔らかいブラシでチョット擦った程度で汚れが落ちました。

古い皮のようですので、強く擦ると銀面も簡単に剥がれます。

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内側を縫い終り、調べ緒を通す穴を開けます。

毎回、乾燥後に木工用ドリル刃で空けていましたが、外周縫い目の調べ緒を通すスペースが小さくて縫いロープまで傷を付ける恐れがあったので、彫刻刀の切り出し刃で十字に刺しテーパー状の工具の柄を刺して穴を広げ18mmの木栓を差し込みそのまま乾燥させました。

テンションを掛けていたロープを外し陰干し、乾燥に入ります。

最終的には、外側に向けるように立たせて乾燥させて 余分な部分は切断します。 切断には刃物は個人的に怖いのでカナ切挟みを使用しました。 乾燥具合を見ながら皮を立ててやるとスムーズに立ち上がります。

木栓を回しながら押し込んで外すと楽に取れました。

今回は、三つ巴を両面に書く予定なのでPCで三つ巴の絵を印刷し、コピー機で拡大して型紙を作り鉛筆で下書きし、合成ウルシ黒で描いていきます。

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ウルシが浸透して滲んでしまいました。

縫ったロープは、大量に塗料を吸うのでしっかり塗ります。2度塗りして完成です。

ちなみに、調べ緒を通す穴の中も塗装しますが、外側に比べて乾燥するのが遅いので十分に乾燥を待って調べ緒を通します。せっかく染めた調べ緒を汚したくないです。