大締補修-5 

数回にわたり補修を繰り返してきましたが、結局のところ音に影響を及ぼさないように最小限の大きさの皮での補修では、上手く行かない事が判り完全に行き詰まりました。

しかし、苦しんでいる私を見かねて「使っていないリング皮があるのでこれを使って作り変えてみたら?」といつもお世話になっている太鼓団体この会長様からのご好意でリング皮を頂きました。

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既に子供用プールに入れて水に浸けてしまっていますが、直径800mmのリング皮です。

750mmのリング皮に作り直すよりそのまま使用した方が得策と考え8穴の特殊リング皮を16穴に変更します。

単純に2倍の穴数にすればよいので、穴と穴の間に新しく穴を空けていきます。

十分に水に浸けて皮を柔らかくしてから小さく切り込みを入れてテーパー状の金具を差し入れて穴を空けようと思います。

今回は、大きなラチェットレンチの柄を差し込んで希望の穴のサイズに固定し乾かしました。

穴を固定し乾燥するには、今回初めて18mmの木栓を差し込みました。 いつもは、乾燥してから木工ドリルの刃で空けていましたが、初の試みです。

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その後、十分に乾燥させます。

必ず日陰で干した方がよく、急いで乾燥させるとリングが歪むおそれが有ります。

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じっくり乾燥してから木栓を外し桶胴を組み込みました。

飴色の仕上がりで、音に期待してしまいます。