附締胴の制作

今まで数台の附締を制作してきましたが、胴はすべてスプルース材の貼り合わせで制作してました。

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今回は、5~6年前に頂いて玉切りし芯を抜いて乾燥させていた胡桃(くるみ)材を使用して胴を制作します。

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木工旋盤があれば簡単に削る事が出来るのですが、根性入れてベビーサンダーで削って行きます。

本来ならば4丁掛胴は、高さ21cm 歌口外径26cm 胴の中心外径28cmですが、22.5×26×29 で制作する予定です。 制作する胴を4丁掛に使い取り外した高さ21cmの胴を先日補修した3丁掛に使用する為です。 3丁掛の皮は既に使用限度を越えようとしています。 一度水に浸けて乾かしているので、皮が縮んでボルトで締める事が出来ますが、やがて元近くまで伸びてしまいますので引き続き使用する為に締める余裕が欲しい為です。

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内側も削り取り大体の整形をします。 今度はランダムサンダーでペーパー掛けをします。最初は80番 次は120番で・・・。

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外径の確認をして、歌口の整形をします。歌口の形状に関しては、自分の考えで行っていますので、あえてコメントしません。成果が得られればお伝えしますね!

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胴の真ん中外径の測定が出来ないので、リングを被せて見たところ、途中で引っかかってしまい、再度削り直さなければならなく成りました。

削り過ぎてしまうと、修正が出来ないので、このぐらいの方が失敗しなくて良いのかもしれません。

リングを被せて大きくなっている部分に印をしてひたすらサンドペーパーをかけました。 全体の形状や歌口までの形状を常に確認しながらの削りで何とかリングを被せても5mm平均の余裕が出来たところで仕上げ削りに入ります。

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今回は、80番のペーパーが使い切ってしまいましたので、ベビーサンダー用のアイテムなのですがマジックテープ式でしたので流用しました。

これが大正解で、これまでは10分も使用するとサンドペーパーの効果が無くなり交換の連続でしたが、1時間以上の使用にも耐え再度使用可能でした。

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ペーパーを120番に替えて力を加えずに軽く滑らせて傷を取って行きます。

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さらに、ペーパー320番に替えてより滑らかにします。060104_1706~02

歌口を仕上げて塗装に入りますが、今回は塗装ではなく特殊ポリマー樹脂を塗って終わりにしたいと思います。

寿化工株式会社製のプレポリマーと言う物で、要約すると木材に塗る事で木材に浸透し塗布部を固く丈夫にする効果があるらしいのです。    この製品を全体に塗って行きたいと思います。

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まずは内側に垂らすようにたっぷり塗布します。

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回しながら2度塗りしました。

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外側や歌口部分にも塗り込み特に歌口には念入りに塗り込みました。

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外側も2度塗りして、乾燥を待ちます!

実は、この胴と対になる胴を作っていましたが、とんだ勘違いで製作寸法を間違ってしまい折角の同じ胡桃材を無駄にしてしまいました。    誠に残念ですが、使えない物は使えないので展示物にでもします。

対の胴が無くなってしまった事は、今後の運用上支障が出てしまうので、昨年あどみんさんから頂いた楢の木を使い制作しました。

内側に腐れが入っていて、くり抜く事は楽なんですが、外側が“いびつ”でオマケに曲がっている物でしたので、諦め半分で製作していました。気持ちが入っていないせいか、つまらないミスの連続、オマケに胴の側面を欠かしてしまい木工用エボキシパテを約120gも使って補修しました。 補修跡がとっても醜いので、木製品の傷を隠すマーカーで木目を描いてみました。 これがセンスのない私にしては上出来で、公開したくなったので、画像を貼り付けて於きます。 胴の中央部分の黄いろい部分が木目を描いた箇所です。

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4月練習予定

場所、時間、 カルチャープラザEki、多目的ホール 19:00~21:00

                                      4月   2日(水)      4日(金)

                                             9日(水)     11日(金)

                                            16日(水)     18日(金)

                                            23日(水)     25日(金)

                                            30日(水)

3月練習予定

場所、時間、 カルチャープラザEki、多目的ホール 19:00~21:00

          3月   5日(水)      7日(金)

                12日(水)     14日(金)

                                     19日(水)     21日()?

                                     26日(水)     28日(金)

附締太鼓の補修

10数年前から使用している3丁掛が、縫い糸が切れてきてしまいましたので、今回 補修します。

まず、ボルトを外しリング皮を水に一昼夜浸けて柔らかくします。(今回は、PH.9.5 アルカリ水を使用して8時間浸けました)

切れた糸の付近、目数にすると4~5目の糸をほどきます。これは、新しい糸を結びますので丁寧に扱います。

切れた糸は、普通の綿糸(タコ糸)のようでしたので、少し太めの綿糸2mmを用意しました。

さて、太さ2mmの糸を通す針が有ったとしても、針を通し糸を折り返して皮を縫う為には大きな穴が無いと縫えません。皮をしっかり縫う為には糸と同径か小さい穴が最適と思われます。

さてさて、針はダ○ソーで購入した補修用針27本セット内のバッキング針もしくは、家具装飾品針が適してると思われます。

針に糸を通すのにひと手間掛けます。 どんな事をしても2mmのタコ糸は針の穴を通せないので、糸の端を7~8cm撚りを戻します。

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戻した部分にカッターナイフを当てて糸先に向けて擦るようにテーパーを付け端が細くなるようにします。

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極端に細くならないように何度もカッターの刃でスキ取りします。

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テーパーを付けたら、撚り直します。

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端が随分細くなったので、針に通して

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糸を折り返して元糸に絡めます。

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この状態でほどけないように木工用ボンド等でくっつけてしまいます。

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これで、糸の先に針が付いているように錯覚をしてしまう状況になり縫いに入ります。

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切れていた糸と新しく縫う糸を結んでから縫い始めます。 結び目は必ず裏面にします。

いくら水に浸して柔らかくしたリング皮でも、直接針で縫う事が出来ないので、表面からほどいた糸の通ってた縫い穴から丸キリで穴を開けます。 この時、裏面の穴に合わせる事なく表裏ともに貫通させます。 キリの太さは太過ぎない物で、針を通しやすい物を使用します。

1目縫う度に糸を締めながら縫っていき、切れていない糸まで縫い上げて古い糸と結べば縫い作業終了です。

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縫い終わったら、リング皮を陰干しして終了です。

今回の工程を利用して、皮を締め過ぎて双方のボルトが当たって締めれない附締をしばらくの間、皮を元の状態に戻す事が出来ますので、一度水に浸し、陰干しして使用して見て下さい。(あくまでも、駄目で元々と言う考えで行っていますので、個人で行う場合は自己責任でチャレンジして下さい)

小林酒造酒蔵祭り 曲目(仮)決定!

本日の練習で、4月の12日(土)の曲目を決めました+

①ステージ目 11:30~

臨 → 春爛漫 → みのり太鼓揃い打ち → 白煌 → 北のにぎわい → 錦祭

②ステージ目 13:30~

錦祭 → 躍動 → みのり太鼓揃い打ち → 春爛漫 → 北のにぎわい → 山彦

今年は、高1男子なおちぇんことナオキくん押しでいくことがメンバー内で決まったので配置もお楽しみにV