「太鼓の取り扱いについて・・・」カテゴリーアーカイブ

1.4尺 桶胴太鼓製作-25

完成はしましたが、桶胴のケースや下げ緒が装着されていません。

下げ緒に関しては使用者が工夫して和柄に変更しているのが現状です。しかし、最初に提供する時は、ギターストラップを付けて置きます。

ケースに関しては、業界最安値のあのメーカーの物を使用します。

1.4尺 用で¥3.000円という破格値で販売されています。

しかし、桶胴太鼓に掛けた材料費を比較すれば、けっして安くはないのですが、作る事が出来ないので仕方ありません。

えっ、桶胴1台の材料費?

皮が頂き物で 0円

鉄リング

9mm ×1.800mm×2本 ¥800円

桶胴   桐すのこ

1セット 桐板8枚    ×2      ¥800円

ステンレス製箍    約300円

ウルシ系塗料   時価

調べ緒

8mm麻ロープ  時価

染料  2バック ¥980円÷4   約250円

そんな感じで、1台¥3.000円前後で製作出来るので、ケース代の3.000円は決して安くないです!

ケースに写真を入れて専用化してケースに入っていてもどの桶胴のが入っているか分かるようにします。

「大締太鼓製作」 A-再度組み込み

内面塗装をしないで、組み込んでみました。

今回は、最初からギンギンに張って皮を育ててみようと思います。

いつものように、リング皮両面に調べ緒をかけて、中心で亀甲縛り、

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その後、1週間置いて片側のみ縁に調べを絡めて締め込みました。

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テンションが強力に掛かっているので、もう片方にはしばらく時間を置いてやってみます。

大締補修-5 

数回にわたり補修を繰り返してきましたが、結局のところ音に影響を及ぼさないように最小限の大きさの皮での補修では、上手く行かない事が判り完全に行き詰まりました。

しかし、苦しんでいる私を見かねて「使っていないリング皮があるのでこれを使って作り変えてみたら?」といつもお世話になっている太鼓団体この会長様からのご好意でリング皮を頂きました。

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既に子供用プールに入れて水に浸けてしまっていますが、直径800mmのリング皮です。

750mmのリング皮に作り直すよりそのまま使用した方が得策と考え8穴の特殊リング皮を16穴に変更します。

単純に2倍の穴数にすればよいので、穴と穴の間に新しく穴を空けていきます。

十分に水に浸けて皮を柔らかくしてから小さく切り込みを入れてテーパー状の金具を差し入れて穴を空けようと思います。

今回は、大きなラチェットレンチの柄を差し込んで希望の穴のサイズに固定し乾かしました。

穴を固定し乾燥するには、今回初めて18mmの木栓を差し込みました。 いつもは、乾燥してから木工ドリルの刃で空けていましたが、初の試みです。

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その後、十分に乾燥させます。

必ず日陰で干した方がよく、急いで乾燥させるとリングが歪むおそれが有ります。

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じっくり乾燥してから木栓を外し桶胴を組み込みました。

飴色の仕上がりで、音に期待してしまいます。

大締 補修-4

膠が他の部分に触れるのを避ける為に被せて置いたポリフィルムですが、貼り合わせた裏側(リング皮表面)にも置いてあったのですが、見事にずれていて下に置いてあったOSB材にくっついてしまいました。

スクレッパーで慌てて外しに掛かりましたが、硬化が進んでしまい皮とOSB材の間に差し込んで剥ぎ取りました。 しかし、皮の部分も削り取れてしまいました。

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剥ぎ取ったしまった削りカスをきれいにして元の位置にまたもや接着しました。

銀面のは剥がれた部分にも膠を塗って表面の保護にしました。

膠の原料は牛さんなので、皮との相性は抜群ですが、取り扱いに注意が必要ですね。 慌てず騒がずしっかり準備してです!

ここで、この大締を製作した時の画像をお見せ致します。

初めての桶胴製作なので果たして形に成るのか? という疑念に駆られて、材料は身近で安価な材料、ホームセンターで売っている2×4材(スプルース)を半分に割って使用しました。

半割にする為にテーブルソー(280mm)を用意しました。

1回で半割に出来ないので、2回切りで割りました。

物が大きいのでボンドを付けるのも時間が掛かるし、桶状に並べるすべも分からずに闇雲に作業するもんですから、何度も並びかけていた物を転倒させてしまい半ば泣きながら作業した記憶が有ります。また、胴の真ん中部分を膨らませず寸胴になっています。まずは、形になるかどうかでしたから。

何とか貼り合わせて外側から針金や荷締めベルトで締め付け乾燥、丸く削り、歌口の形成を行い色付けしてニス塗りしました。

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リング皮の製作画像は、探しても見つから無いんです。

大変貴重なデーターだったのですが、残念です!

大締 補修-3

乾かす事に重点を置きすぎたようで、補修用の皮の厚みにムラが有り少し厚い皮の部分の乾きが遅く、せっかく接着した部分が剥離してしまっていました。 また、濡らした皮を接着するのは、無理だと判断し剥離した部分からスクレッパーを入れて剥がしてやり直す事にしました。

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まず、補修用皮の厚さを整える為にノミやスクレッパーで削り厚さを整え輪郭部分を薄くして、補修皮のテンション主張を緩和してみました。

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膠接着作業は、時間を掛けたく無いので、画像を取れないのが残念です。

圧着する為に重石を乗せて置きます。 膠がはみ出てしまうので、薄いフィルムで挟み込んで皮に重石がくっつくのを防ぎます。

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どうやって乾燥させたら良いのか分からなくなりました。

大締 補修ー2

濡れた皮どうしの貼り合わせだったので、乾くにつれて皮が縮んでしまい裂けた部分が離れてしまいました。

これは、全くの誤算でしたが、表面側に段差が生じず皮が熟れた(こなれた)ら違和感が無くなるんではないかと想像出来ます。

単に裂け目の裏側の貼り合わせた皮の色が確認できるにすぎず、貼り合わせた皮が未使用な為に色の違いがハッキリ出た為と思います。

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金曜日まで乾かして、組み込んでみます。

大締 補修

のびのびになっていた大締の補修をします。

まず、このリング皮を作った時の物と思われる皮の切れ端を作業場で見つけて置きました。 しわくちゃだったので1度水に浸して柔らかくしました。

リング皮の裏面に皮を貼り付けて補修します。

接着材は、前回と同じに膠(にかわ)を使用します。150504_1425~01

とても硬い物なので、ペンチで細かく裁断します。

切った時に弾けて飛んでゆくので、袋の中で裁断します。

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裁断した膠を容器に入れて水をひたひた程度に入れます。

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ちょっと水を入れすぎたので、膠を合計3,5本入れて数時間(3時間程度)置いてから加熱します。

膠の使用方法としては、鍋で煮るという記述がほとんどで、少量の加熱に向いていないと思い小さなガラス瓶に入れて電子レンジで加熱します。

たまたまあった牛乳の120cc程度の瓶がキャップ付きであったので、今回も使用しましたが、加熱に耐えられないガラス瓶もあるのでご注意下さい。

今回は、薄めの膠で仕上げたかったのですが、結局、剥がれた場合の補修が大変そうなので、いつもの濃い目で貼り合わせました。

貼り合わせる皮を破れた箇所に合せて裁断します。

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リング皮の破れた表面にテープを貼り膠が表面に滲み出るのを防ぎます。

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今回は、水で戻した皮なので補修箇所も水に濡らして置きました。

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膠を沸騰しないように少しずつ加熱し、たまたま中を割り箸などで掻き回しながら溶かし完全に溶けたところで、リング皮と補修皮の両面に塗り付けて貼り合わせました。

すぐさま、重石をのせて固まるのを待ちます。

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膠を塗りつけている間にどんどん膠が硬化してくるので、急いで作業しなくては行けません。

1晩放置して置きましたが、貼り合わせ部分の皮が濡れ皮なので、重石を外し、表面のテープも外して陰干しにしています。

さて、どんな感じに仕上がるでしょうか?

明日以降、乾き具合を見て組み上げてみます。

大ピンチ!

自慢の2,5尺大締太鼓(自作)の面が破れました。

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反対の面は、製作時に既に破ってしまっていて縫い合わせしてリング皮にしていました。

さらに、地方からの演奏依頼の際、他団体との合同演奏をした時に地元のお若い方に見事に打ち抜かれてしまい内側から膠で皮を貼り付けて何とか使用していました。

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今回破れたリング皮は、制作から10年程経ちましたが、最初から鳴りが良く 他のどんな大締より大きな音で鳴ってくれてました。

元来、女・子供(大人のおっちゃんがいない)で演奏しているので、どうしても音の大きさで負けてしまいます。 それを補うに余り有るリング皮でしたので、ショックも大きかったです。

打ち抜いた本人が一番ショックでしょうね~!

形有る物は、何時かは壊れるということで、今後の対策を急ぐ事にしました。

太鼓屋さんにリング皮を見積もってもらうと、定価@23万円前後という事で、自己資金で替え皮を買うことが無理と判り出来るだけダメージがないように自己補修する事にしました。

その模様は、随時、アップしますし、10年前の製作中の少ない画像も合せてアップしますのでご覧下さい。

こだわりの機材~附締太鼓座り鉄台

残念ながら自分で製作した物ではありません。

2丁掛を購入した時、同時に2台購入したのですが、太鼓面の角度が気に入らなくてワンサイズ細い丸棒(13mm)を曲げて作ってみましたが、1ヶ月程で鉄棒が折れてしまい自作を諦めました。

しかし、当時1,5万円程もするので、知り合いの鉄工所で細部に至るまでフルオーダーで製作して頂きました。

基本寸法は購入した鉄台をベースとして、太鼓面の角度を指定し製作して頂きましたが、台の精度を上げるために下の奥側の角を曲げではなく溶接で仕上げてくれました。

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上記画像の下の曲げられた鉄は、亡くなった前会長による手仕事です。

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太鼓面の角度を緩くしてあるのは、打ち手の姿勢を良くする為で角度が急だとあぐらをかいた膝に肘をのせて打ってしまうのがとても見苦しいせいです。

知り合いの鉄工所でしたので、1台 3,000円という破格値で製作して頂きました。

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練習時は床が木製なので、タイルカーペット2枚の布部分を合せて置きその上に鉄台をのせて打つ事で台が滑る事と床に傷を付けないように工夫しています。

こだわりの機材~宮太鼓平台

以前はキャスターの無い台を使用していたので、練習準備、片付けの際 太鼓を斜めにして転がしていました。 その為か歌口の部分の痛みが早くなったように思えたので、転がさずに持ち運ぶ方法を取りました。

しかし、小中学生の子供に2、30kgある太鼓を運ぶのは大変な事と危険な事もあるので、台にキャスターを付ける事にしました。

それまで使用していた台にキャスターを付ける方法もありましたが、収納時に大変かさばる事も有り台からの製作をしました。

太鼓面と同じ円形にするのが最小の大きさで製作出来ますが、円形にするには、製作費や製作技術が伴わないので、手始めに2×4材を角度切りして8角形の形に平板を作り、太鼓の底面の音も外に出るようにしました。

太鼓を乗せたまま、台から落ちる事なく移動したいので、8角台に縁(1×4で製作)を付け脱落防止にしました。

キャスターを付けて縁の下に隙間が出来るように縁板を取り付けると台同士を重ねた時にキャスターが収納され、保管時もコンパクトで安定していて大変都合が良いです。

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当初、同じ寸法のキャスターを取り付けていましたが、2つのキャスターを大きい物に交換し台に多少の傾斜をつけて小さな子供でも太鼓が打ちやすくしました。しかし、傾斜を付けた事で台に表裏が出来てしまい扱いが面倒に成りました。